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東京『発言者』塾について

 東京『発言者』塾は、 真正保守の橋頭堡として11年間に及んで言論戦を戦い抜いた月刊誌『発言者』が 「書き言葉による討論」の場として存在した一方で、 「話し言葉による討論」の場として平成6年10月に発足し、 平成17年に月刊誌『発言者』の活動が『表現者』に引き継がれるに伴い 東京『表現者』塾と名を改め平成22年まで活動してきた西部邁塾長主催の塾であります。
 発足当初は毎週土曜日、全国から100余名の塾生が東京に参集しました。 塾生は、大手町のサンケイホールにおける第一回『発言者』塾東京シンポジウムを皮切りに、 各シンポジウムを成功に導いてきたのです。 拠点も札幌、京都、名古屋、福岡と各地に広がりました。
 東京『発言者』塾は「精神の成熟」をモットーとし、活力ある政治も経済も社会も、 そして広い意味での文化も、歴史に育まれた秩序を大地としてのみ開花すると考え、 政治、経済、社会問題と多方面にわたり熱く真摯な討論を繰り広げ、 平成22年第15期をもってその活動を終了しました。
 これは一つに16年に及ぶ活動の結果、西部邁塾長の薫陶を受けた塾生が少なからず各界で活躍するようになり、 二つに西部邁塾長の思想に触れたければ雑誌『表現者』をはじめ書籍も多数存在し容易な状況となっており、 三つに誤解を恐れずに言えば大よその事は議論してきたという事であり、 四つに戦後一貫してアメリカにすり寄る事を良しとしてきた日本の大衆的状況が猖獗を極めるなかで 今までのように塾を続けても、発足当初から分かっていた事ではありますが、 教育という意味での効果はさらに少なくなるであろうと予想されたからでした。
 東京『発言者』塾の活動は終了しましたが塾生にとっては忘れえぬ貴重な体験でありました。

東京『発言者』塾 元塾頭 青山忠司
E-mail:aoyama@hatugenshajuku.net

◆ 『発言者』塾 心得十箇条 ◆

一:人間を「言葉の動物」と理解する
二:言葉の産物としての個人および集団における意味的現象を総合的に解釈する
三:意味的解釈という矛盾をはらんだ作業において平衡をとる
四:人工言語に傾くものとしての概念・理論と自然言語に傾くものとしての思想・実践とを両立させる
五:人生経験、認識活動および政治行動の融合をはかる
六:言葉の基礎としての歴史の英知を保守する
七:戦後日本を歴史破壊的時代として懐疑する
八:異世代および異国人にたいする接近と離反において中庸を守る
九:大衆教育(大学)と大衆伝達(マスコミ)が、言葉・解釈・経験・実践・歴史の一切を平板化させていることにたいして、批判を差し向ける
十:哲学(真)、宗教(善)、および芸術(美)への関心を絶やさないことによって、虚無主義にたいする防波堤を築く